ダサいという評価を覆したスズキGSX1100S KATANA

GSX1100S KATANAの特徴

GSX1100S KATANAは、バイク業界の歴史を語る上では避けて通ることはできない車種です。
GSX1100S KATANAの原型となったGSX1100が誕生したのは1979年ですが、当時は車両の排気ガス規制が多くのメーカーの急務でした。
スズキでもこの規制を考慮しながらバイクの開発を始めたわけですが、性能の面では軽量でパフォーマンスにも優れているという点が評価されても、見た目がイマイチという評価だったのです。

当時のスズキが社名をかけて作り上げたのは、ダサいというメーカーイメージを払拭できるGSX1100S KATANAでした。
カウルからサイドカバーへ流れるような流線型のデザインは、当時のバイクにおいては芸術的だと評されるほど斬新でした。
このフォルムは現在のGSX1100S KATANAにも受け継がれていて、スズキバイクのトレードマークにもなっています。

またGSX1100S KATANAは、海外展開するスズキがその国の気候や規制に合わせてカスタマイズしている点も大きな特徴となっています。
日本モデルに加えて、北米やオーストラリアモデル、シンガポールや南アフリカモデルなどもあります。

乗り心地や足つきは?

GSX1100S KATANAは、アップライトな姿勢で疲れにくいライディング姿勢を保てるバイクとして人気があります。
乗り心地はとても良く、毎日の通勤など普段使いしたい人にとってこれは大きなメリットと言えるでしょう。
ただし車両の重量があるため、取り回しという点では若干扱いづらいと感じる人はいます。
またUターンの際にも、ハンドルの切れ角が少ない場所においてはターンしにくいかもしれません。

日本で開発された車種のため、足つきに関しても日本人にとって使いやすいデザインとなっています。
大型バイクの他の車種と比較すると全体的にコンパクトさを感じるフォルムですが、安定したライディングポジションを取りやすく、足つきも疲れにくくリラックスできる配慮がされています。

GSX1100S KATANAのスペック

GSX1100S KATANAは、装備されているあらゆるパーツにスズキが持つ独自の世界観が反映されています。
たとえばスピードメーターは、スタイリッシュで見やすいタコメーターが標準装備されています。
シート周りは低めのセパレートが採用されており、寝そべるようなライディングポジションでも疲れにくいデザインとなっているのが魅力です。

GSX1100S KATANAには、他のバイクにはついていないスペックがあります。
それはサイドカバーのチョーク部分に装備されている四角いスイッチで、電装品を後付けで装備した場合にはそのスイッチとして機能します。