スマートヘルメットを試着しました

スマートヘルメット

ヘルメットとテクノロジーの融合で誕生した「スマートヘルメット」

スマートヘルメットとは、ヘルメットを着用するとHUD(ヘッドアップディスプレイ)が目の前に映し出されるという機能を持ったヘルメットです。
ヘルメットの大手メーカーSHOEIからラインナップされており、今後は多くのメーカーが続くと予想されている、まさに次世代型のヘルメットとして注目されています。

スマートヘルメットは、スマホとリンクできるコネクト機能を搭載しています。
これまでバイク走行においては、音楽を聴くならBluetoothに対応したイヤホンを使う必要がありましたし、スマホのスクリーンに映し出されるナビを見ながら運転しなければいけませんでした。
しかしスマートヘルメットに搭載されている機能を使えば、スマホにインストールしたアプリとの連携によって、スマホへ視線を移動しなくてもバイクの走行をしながら目のまえにナビゲーションの情報を表示することが可能となります。

ヘルメットの未来を感じさせたオプティクソン

スマートヘルメットは、2019年に東京で開催されたMCショーで初めて一般公開されました。
画期的で未来を感じさせるスマートヘルメットの登場に、多くの人が注目をし市販化が切望されました。
その後、1日も早い実用化と安全性の確保に向けて開発設計が試行錯誤され、2022年の東京MCショーへ戻ってきたときには現在市販されている形状や機能に近い設計となっていました。
現在このSHOEIのオプティクソンは市販されており、誰でも購入できます。

ヘルメット内にはマイクやスピーカーなども搭載されており、手持ちのスマホに専用のアプリ「ツーリングサポーター」をインストールすることで、リンクが可能となります。
ツーリングサポーターアプリは、アプリ自体は無料で利用が可能です。
しかし走行中のナビ表示など便利な機能を使うためには、有料となるプレミアムプラスコースへの加入が必要です。
無料版だとナビ機能は使えませんが、電話や音楽を聴くといった基本的な操作は可能です。

ツーリングサポーターのアプリは、バイク走行を前提としたアプリという点が大きな特徴です。
ナビのルート設定においては、バイクの排気量などを考慮してくれるほか、走りやすいルートを選択してくれるという点は、大きな魅力と言えるでしょう。
ただし、このアプリに限ったことではありませんが、トンネル内や高架下、また高層ビルに囲まれた場所などでは、一時的に電波が悪く地図表示が消えてしまうリスクがあります。
電波が戻れば迅速に地図情報も回復するので、大きな心配はありません。
ガジェットが好きなライダー、またスマホを最大限に活用してツーリングを楽しみたいライダーは、ぜひスマートヘルメットを検討してみてはいかがでしょうか?