寒い日の洗車は手短に

洗車

季節を問わず、バイクに乗れば必ず汚れる

冬には路面が凍結するのでバイクには全く乗らないという人なら、冬にわざわざバイクを出して洗車する必要はないでしょう。
しかし通勤などでバイクを使っている人や、路面が凍結しないエリアで生活している人だと、冬でもバイクに乗る機会は少なくありません。
寒くてもバイクに乗れば汚れてしまいますが、寒いと洗車する気持ちが萎えてしまいます。

寒い日の洗車には工夫が必要

バイクの汚れは、季節によって傾向が異なります。
夏のバイクはどちらかというと油や汗などでベッタリした汚れが多いのですが、冬は空気が乾燥しているため、汚れもカサカサと乾燥した汚れが多いものです。
寒いけれどバイクが汚れたので洗車したい時には、汚れに合わせたお手入れをするのがおすすめです。
寒い時にあえて水洗いをする必要はありませんので、カサカサした汚れを落とすための拭き掃除を中心とした洗車はいかがでしょうか。

バイクの洗車では、ボディの艶出しがメインの目的ではなく、走行に大きな役割を持つ機能部品を清掃することが主な目的です。
たとえタンクの表面やカウルの表面を磨いたとしても、機能パーツが汚れていたのでは、残念ながらバイクがキレイに見えません。
それに、機能パーツが汚れていると正常に機能しなくなってしまい、走行の際にも不調が出やすくなってしまいます。

寒い日の洗車では、こうした機能パーツの拭き掃除をメインに行います。
機能パーツの多くは細かい凹凸があり、季節を問わずに水を掛けるだけではきれいにはならない部分です。
ブラシでこすったり拭くことによって汚れを取る作業が必要で、水を使うかどうかはそれほど重要な要素ではありません。

バイクの機能パーツを拭くと言っても、コツコツと時間をかけて行う必要はありません。
なんといっても寒いので、できるだけ短時間で効果的かつ効率的な洗車をするのが良いでしょう。

チェーンの汚れにもケミカルを使おう

冬のバイク掃除におすすめなのはケミカルを使う方法です。
バイクショップなどにはケミカル成分が配合されたウェットタオルや拭き掃除用タオルなどがあるので、ぜひ活用してはいかがでしょうか。

また、細かい凹凸の中に汚れが入り込んでいるだけでなく、油で汚れやすいチェーン部分には、チェーンの掃除用に発売されているスプレータイプのケミカルが便利です。
スプレーすることで、細かい凹凸にもケミカル成分が入り込み、力を入れなくてもさっと汚れをふき取れます。
しかもチェーン汚れ用に開発されたスプレーなら、エアゾルのように周囲にケミカルが飛び散ることがなく、チェーンの汚れを落とすために必要な成分がチェーンにピンポイントでスプレーできます。