自転車で下りが怖いので練習しました

下りが怖いと思うのはどうして?

ロードバイクでは、上り坂よりも下り坂の方が体力的に楽です。
しかし、勾配が急になればなるほどスピードが出てしまうため、怖いと感じる人は少なくありません。
下りが怖いと思う理由にはいくつかありますが、多くの人に共通しているのが、体を前のめりにしてしまうという原因があります。
ロードバイクのような下ハンドルでは、平地ではそれほど恐怖心がなくても、下りになると平地よりもゆっくりしたスピードでの走行でも怖いと感じやすくなります。

下り坂で前のめりの姿勢になると、ハンドル部分に大きな荷重がかかります。
路面からの振動が手元に直接伝わりやすくなり、腕にかかる責任感が大きくなるのです。
そのため、精神的に怖いという気持ちを持ちやすくなってしまいます。

下り坂で怖くならないためのコツ

怖いという気持ちを持たずに下り坂を制覇するためには、まずは基本的なフォームをマスターすることから始めるのが得策です。
下りにおける基本的な姿勢は、お腹に力を入れることです。
腕に荷重がかかるとどうしても肩に力が入りやすくなってしまいますが、意識して肩の力を抜くように心がけましょう。
肩の力を抜いてお腹に力を入れることによって体全体のバランスを整えやすくなるほか、腰回りの安定感を高めることができます。
またそうすることによって、腕にかかる荷重を軽減できるという効果も期待できるでしょう。

お腹に力を入れると言っても、ずっと腹筋に力を入れ続けるわけではありません。
コースによって力を入れる加減を調整するのが良いでしょう。
危険だなと感じたらお腹にグッと力を入れることによって、体幹を意識しやすくなりハンドルへの荷重を軽減できます。

意識して胸を低めに構えることもまた、下りが怖い人におすすめの姿勢です。
胸をあえて低めにすることによって、自然と腰が後ろに下がります。
そうすると路面の状況やルートがより明確に把握しやすくなり、怖さを軽減できます。

また、腰が後ろに下がると、肘を軽く曲げた姿勢を作ることができます。
こうすることによって、路面からの振動や衝撃を肘が受け止めてくれます。
この時、下りが怖い人の多くは肘が内側に入ってしまうため、内に入れないように注意することが大切です。
肘が内側に入ると、ハンドリングがクイックな状態となり怖さを増強してしまいます。

肘はハンドルよりも外側にポジションを取り、膨らませるような姿勢を維持しましょう。
そうする事で、コントロールしやすい状況を作れます。

ハンドルを握る指も、怖さ対策として有効です。
ブラケットは中指を中心にブレーキのレバーを握りましょう。
そうすることで、体の重心を最適なポジションに安定させられます。
怖いからと言ってギュッと握ってしまうと、腕に荷重が乗りやすくなり怖さが倍増してしまうでしょう。