迫力の排気音に圧倒的な存在感、ホンダ CB1100 RS

CB1100をベースに足回りを強化

ベースとされたモデルはCB1100で、足回りを中心に最新装備で強化され、走りの楽しさを極めるモデルとして2017年のCB1100のモデルチェンジのタイミングで発表され、2018年に発売されました。
空冷直列4気筒1100ccの大排気量エンジンはそのまま引き継ぎ、さらにその能力を最大限引き出せるよう足回りが引き締められたのです。
具体的には軽量化・強化のためホイールにはアルミキャストが採用され、前輪・後輪ともに装着された幅広い17インチタイヤで大地を掴みます。

さらに前輪フォークや後輪のダンパーには新たな専用設計などが施されて、より快適な旋回性とレスポンス性能に優れたハンドリング感覚を確保しています。
大排気量のハイパワーと足回り強化による運動性能向上にともなってローハンドルに変更され、ライディングフォームは前傾化が図られました。

外観はCBシリーズのどこかノスタルジックな雰囲気をそのまま引き継ぎ、空冷エンジンの一枚一枚のフィンが優美さを誇ります。
黒をベース色とするカラーリングは重厚感を感じさせ、その中でエンジンを始め随所に光るシルバーのパーツが高級感を感じさせます。
ツーリングでも街中でもどんなシーンでも存在感を示す堂々としたスタイリングが魅力的です。

ハイパワーのスペックとその特徴

最大出力は90ps、これを7,500rpmで発生し、最大トルクは9.3kgf-mでこちらは5,500rpmと低い回転域で発生させます。
そのため中回転域でトルクフルな力を発揮して、その後も高回転域にかけて滑らかに加速できるように調整されているのです。
シート高は国内仕様のモデルらしく785㎜と高すぎず、足つきで不安に感じることはありません。
ただ、1100ccの大排気量はさすがに車両重量252kgとやや重く、このクラスになると致し方ないかもしれませんが、取り回しには慣れと力が必要です。

強化された足回りは走りに加えスタイルアップに貢献

17インチタイヤや専用設計のリヤダンパーなど高級感あふれる豪華な足回り強化は、コーナリングを中心にライディング性能に関してはかなり魅力的に変身しました。
この豪華な装備は、走行キャパシティ向上のみならず、外観にも大きな影響を与えます。

クラシカルなデザインの中でも高級感を感じさせる、ゴールドの正立フロントフォークなど、どんなシーンでも熱い視線を集めるでしょう。
停車して眺めているだけでも所有の満足感が得られます。

さらに、シートの座り心地にも好影響を与えています。
シート自体、座り心地も良好で、特別感を感じさせるのですが、さらに足回り強化により、長時間のライディングでも疲れることなくラクにこなせます。
素材もオリジナルの特別感を有するもので、高いグリップ性能を持ち、強化された足回りが可能とするスリリングなコーナリングでも、体勢を崩す心配がありません。