シングルバーナーの種類
シングルバーナーとひとことでいっても、使われるガス缶の種類や構造によって、思った以上に性格が分かれていると感じます。特に代表的なのがOD缶とCB缶で、どちらを選ぶかで使い勝手がかなり変わってきます。山歩きやツーリングでも、荷物の量や季節で選び方が変わるので、まずはこの違いを押さえておきたいところです。OD缶は寒さに比較的強く、火力も安定しやすいので、標高が高い場所や冬の早朝などでも扱いやすい印象があります。一方、CB缶はコンビニやホームセンターで買えて価格も手頃なため、とにかく手軽さで選ぶならこちらが向いています。ただし気温が低いと火力が落ちやすいので、冬のアウトドアには少し不向きな場面もあります。
メーカーごとの特徴も選びやすさに関わってきます。SOTOは点火がしやすく、火がまっすぐ伸びる構造のモデルが多いので、調理のときに炎が流れにくく感じます。特にST-310のようなCB缶モデルは扱いやすさが際立っていて、家でも外でも気軽に料理したい人に向いています。PRIMUSは軽量で持ち運びがしやすいモデルを多く展開していて、バックパックの容量が限られている人には頼りになる存在です。火力の立ち上がりが早く、スピーディに湯を沸かしたいときに心強いです。どちらも良さがあり、使うシーンをイメージするほど選びやすくなります。
用途別選び方
バーナー選びで迷ったときは、まず自分がどんな場面で使うのかをはっきりさせると決めやすくなります。たとえば、お湯を沸かすのが主な目的なら、火力が立ち上がりやすいPRIMUSの軽量モデルが気持ちよく使えます。パッと点けてサッと湧くので、休憩中のコーヒーづくりなどにも相性が良いです。いっぽう、簡単な調理をしたい人にはSOTOのようにゴトクが広くて安定感があるタイプが安心できます。フライパンや鍋をのせてもグラつきにくいので、ちょっとした炒め物や袋麺も作りやすく感じられます。
ツーリングで使う場合は、収納のしやすさも見逃せません。PRIMUSの小型バーナーは本当にコンパクトで、バッグの隙間にすっと入ります。逆に安定性を重視するならSOTOのST-310のように横に広がるタイプが扱いやすいです。地面が少しデコボコしていてもバーナーが揺れにくく、落ち着いて調理できます。季節で使い分けるのもひとつで、冬場は火力が落ちにくいOD缶モデルを選び、春から秋は手軽なCB缶を使うなど、使うタイミングで変えるのも無理のない選び方だと思います。
注意点
どのバーナーも便利ではあるのですが、ガス缶の取り扱いや風の影響など、気を付けたい点はいくつかあります。冬の早朝や標高の高い場所だと、CB缶はガスの気化が追いつかず火力が弱くなりがちです。無理に強くしようとしてツマミを開きすぎると炎が不安定になり、却って危険なこともあるので、季節と場所に合わせたガス缶選びが大事になります。また、風が強い日は炎が流れやすく、鍋底にうまく熱が伝わりません。ウインドスクリーンを使うだけで燃焼効率はかなり変わるので、ひとつ持っておくと安心です。
そして、ゴトクの安定性は見た目以上に大切です。軽量モデルはどうしても脚が細くなるので、大きめの鍋を置くときには注意したほうが良いです。調理中に少し触れただけで鍋が揺れると、落としそうになってヒヤッとすることがあります。逆に安定感のあるモデルは収納がかさばる傾向がありますが、安心して調理したい人ならこちらのほうが心の余裕が生まれます。燃料の互換性に関しても、メーカー専用のOD缶を必要とする場合があるので、出先でガス缶が切れそうなときの対策として、使える缶の種類を事前に確認しておくと困りません。
